レビューElec

中華オシロ FNIRSI-1013D 使用してみた

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以下の記事に書いたAliExpressで買ったオシロスコープを実際に使ってみました。

AliExpressでオシロスコープ買ってみた FNIRSI-1013D
電子工作で使う測定器というと個人で持てるといえばテスターくらいしかないでしょうか? 良いテスターでは周波数まで測れるものはありますが、基本はDC的な信号の測定。 時間軸での測定をしたいとなるとオシロスコープが欲しくなります。 20年くらい前...

測定に使ったのはZYBO Z7-10 です。

GND当てるところが無かったので、右下のGNDってとこにピンヘッダ立てました。

見る信号はどこがいいかなって思いましたが、LEDのラインが見やすいし制御もしやすいのでそこにしました。

f:id:keroctronics:20200810141543p:plain

観測ポイントはこのLED*っていうところ。FPGA出力すぐの場所です。

実際は抵抗に当たることになるので、裏側。

GNDは表にポール立てちゃったのでちょっと面倒だったですが。。。

RTLは125MHzのクロック(SYSCLK)を4bitカウンターで分周しただけです。

module wavecheck(
input sysclk,
output [3:0] led
);

reg [3:0] led;

always@(posedge sysclk) begin
led <= led + 1;
end

endmodule

なのでLVCMOS33の62.5MHz、31.25MHz、15.625MHz、7.8125MHzが出てくるはずです。

どうだったかというと、

7.8125MHz

f:id:keroctronics:20200810142221p:plain

15.625MHz

f:id:keroctronics:20200810142322p:plain

31.25MHz

f:id:keroctronics:20200810142342p:plain

62.5MHz

f:id:keroctronics:20200810142359p:plain

となりました。

実際の波形はどんなものなのか高級オシロ&プローブで比べてみればいいんでしょうが我が家ではそれはできませんので推測でしかありませんが、少なくとも31.25MHz以上はまともに測定できてないようですね。

まぁ周波数だけはあってそうですが、波形がついてこれてません。振幅もめちゃくちゃ。

100MHzの帯域なので30MHz程度の信号ならもう少しちゃんと見えてもいいはずなんですが。。。

せいぜい20MHz位までって感じでしょうか。

まぁ自分的には思ってたよりはちゃんと測れるかなって感じです。

タッチパネルでの操作性も意外と悪くありません。

充電式ってのも使いやすいですし、PCとUSBでつなげば充電だけじゃなくて中に保存した画像ファイルも読めるってのもいい。

測定機能も一通りそろってる。

まぁ欲を言えば、トリガーディレイとか、ABイベントトリガーとか、CH1-CH2の時間差測定機能とか、ってやっぱり欲張りですね。

なので、総合で考えて1.5万にしてはいいんじゃないでしょうか。

って、他の1、2万クラスのオシロって使ったことないですが。。。

ただ、信頼性とか考えてもっとちゃんとしたものが欲しい!っていうのならもうちょっとがんばってこちらはいかがでしょう。

最近出た激安モデルです。天下のテクトロですからね信頼性が違うでしょう。

帯域50MHzですが、こっちの方が実質の帯域は広いかもしれませんし。

私は、ちょっとオシロで6万は出せないです。どうしても見たいものがあった時は会社持ってって見させてもらうかなぁ。。。。

ちなみに、昔会社に来ていたテクトロかアジレントの営業さんにこういう激安モデルをプライベートで買いたいんですが安くなるんですか?って聞いたことあったんですが出来ません!って言われた記憶があります。数百万から数千万のオシロならがっつり値引いでくれるんですけどね。

ってことで、この中華オシロでがんばります。

コメント

  1. 大きなお世話 より:

    説明書によれば1013Dの帯域幅は
    x1プローブの場合5Mhzとなっているようです。
    ≧5Mhzの場合x10を使う必要があるようです。

    P12 Analysis of common Problems 16

    同梱のプローブ説明書は
    100Mz用プローブの System Bandwith は
    x1:DC~6MHz
    x10:DC~100Mz
    としてあります。

    プローブの耐電圧も >1MHz ではDerating されていて >10MHz では 100V位になっています。

    • kero より:

      コメントありがとうございます

      画面を見るとx10で測定しているようですね。
      なので、バンド幅100MHzってことでしょうか。

      すると実質はその1/3として33MHz

      まぁそんなものかって思うか、スペックから言ったらもう少し頑張ってほしいのかって思うのかってあたりでしょうか?

  2. 柊菜緒 より:

    海外のフォーラムとかを覗いてみても実質の帯域は30MHzの
    アナログオシロに近いみたいなこと書いてありましたね。

    あと、保存した波形データをPCで見るためのExcel-VBAファイルが
    Githubで公開されているようです。

    https://github.com/wavoigt/FNIRSI-1013D-WAV-Viewer-in-Excel-VBA

    • kero より:

      情報ありがとうございます
      そんな海外のフォーラムで論じられてるオシロだったりするんですか。びっくりです。

      Excel-VBAファイルありがとうございます。
      Excelへ取り込めれば測定機能が足りなくてもなんとかなりそうですね。
      試してみます

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